【ツマグロヒョウモンの幼虫】羽化する前に現れる変化

こんにちは。いきものキュンキュン隊です。
今回は「ツマグロヒョウモンが羽化する前に現れる変化」について。
蛹化直後から羽化直前までの変化を時系列に沿って3段階に分けて紹介しようと思います。
そして面白いことに羽化直前の時にツマグロヒョウモンの性別が分かってしまうんです。もっと言うと蛹についているトゲの色でオスかメスか判別できるとも言われています。
蛹になった直後の様子

蛹になった直後のツマグロヒョウモンは、ぶにぶにした見た目をしています(笑)あまり洗練されたデザインではなく、少しダサい印象もあります(笑)
ここで注目してほしいポイントは「蛹全体の形」と「トゲの色」。たった数日で驚くほど変化します。
蛹全体の形:蛹化直後=真っすぐな1本の棒 数日後=?
トゲの色:蛹化直後=上6つは赤く、下5つは白い ?
蛹になって数日後の様子

デデン!これが数日前までぶにぶにちょいださデザインだった、あの蛹です!
すっかり蛹全体の形も色も、トゲの色も変わっています。すごく洗練されたデザインになり、なんだこれは!な見た目になりました(笑)
では、具体的にはどのように変化したのか答え合わせをしていこうと思います。
蛹全体の形:蛹化直後=真っすぐな1本の棒
数日後=なんだこれは!スタイリッシュ!
トゲの色:蛹化直後=上6つは赤く、下5つは白い
上6つは茶色く、下5つはキラッキラ!
ものすごい変貌ぶりです。同じ蛹でも一緒くたに考えてはいけないような気がします。
実はこの変化、数日かけて起こるものではなく蛹化直後1時間以内に起こるもの。たったの1時間でここまで変わってしまうことにもビックリです。
そしてツマグロヒョウモンの蛹はこの後もう一段階進んだ変化を見せてくれます。
羽化直前の様子

これまで「ぼよぼよ蛹」「スタイリッシュ蛹」と2つの変化を見てきましたが、いよいよ最終局面に突入です。
羽化直前の蛹は、形は「スタイリッシュ蛹」のままですが細かいところで4つの変化を見ることができます。
1. 蛹の中の羽の色が透けて見える
2. 蛹全体の色が黒くなる
3. 蛹のトゲの色が青くなる(画像赤丸部分)
4. 蛹の中央部分(トゲトゲの反対側)に隙間ができる(画像赤四角部分)
この段階で羽化するツマグロヒョウモンがオスかメスかハッキリします。
透けた羽の色がオレンジ一色ならオス。中央付近に白い模様が見えたらメスです。
トゲの色は観察する角度の問題もあるかもしれませんが、私が飼育していたツマグロヒョウモンの蛹はハッキリと青色の輝きを放っていました。
トゲ以外は比較的、肉眼でも確認しやすい変化なのでぜひ参考にしてみてください♪
蛹で見るオス・メスの違い
さて、ここからは番外編です。
蝶の蛹は、蛹の段階でオスかメスか判別できると言われています。例えばアゲハチョウはおしりの方に縦の筋があればメス、なければオスなど。
………かなり難しい!(笑)正確に判断することはほぼできないと思って良いと思います。
ところがツマグロヒョウモンの蛹ときたら、これがすごく分かりやすい。
詳しくは以下の記事にコラムとしてまとめたので読んでみてください♪
