【ツマグロヒョウモンの幼虫】前蛹(ぜんよう)が蛹になる前に現れる変化・時間

今回はツマグロヒョウモンの幼虫が「前蛹になって何時間後にどのような変化を経て蛹になるのか」について詳しく解説します。
アゲハの幼虫であれば、体の緑色が段々薄くなってシワが目立つようになるという分かりやすい変化があります。
その点ツマグロヒョウモンの幼虫は前蛹になった時から蛹化直前まで、ずっと真っ黒です(笑)
だからこそ、ここは見逃さないで!というポイントを3つ紹介します!
変化 ①:トゲの根元の色

まず1つ目のポイントは「ツマグロヒョウモンの幼虫のトゲの根元の色」です。
根元まで真っ赤なトゲが特徴のツマグロヒョウモンですが、蛹化直前になると 無色透明 になります。
トゲの根元が無色透明になっていたら、もうすぐ蛹化が始まると思って良いと思います。
変化 ②:伸び縮み運動の頻度
ツマグロヒョウモンの幼虫は前蛹になってから蛹になるまでの間、頻繁に伸び縮み運動をしています。
これはおそらく蛹化に向けて体の中を作り変える過程で起こる動作。たまに前蛹を観察すると、小刻みに震えながら体を縮めたり伸ばしたりする姿を見ることができます。
その頻度が多くなってきたら蛹化開始の合図です。具体的には 蛹化開始4.5時間前から 頻繁に伸び縮み運動をするようになります。(個体差があるので、絶対のデータではありません!)
さらに通常なら数分も経たずに終わる伸び縮み運動が、長い間起こるという変化もある気がします。
変化 ③:前蛹になってから蛹化開始までの時間
3つ目のポイントは「前蛹になってから蛹化開始までの時間」です。変化①と②に比べて最も信頼できる情報だと思います。
変化①と②は見た目の変化で少し曖昧な部分がありますが、時間は数字なので比較的データ通りになる可能性が高いです。
では、前蛹になってから蛹化開始までの時間を発表します!…ズバリ!
「15~23時間後(平均18時間後)」
です!
最大で8時間も差があるのは、きっと個体差です。自然界で生きている生き物相手なので、この差は普通のことだと思います。
次回は、いよいよ蛹化から羽化する直前までのツマグロヒョウモンについて紹介します!