ツマグロヒョウモン幼虫第1号、脱皮前後の様子

こんばんは。いきものキュンキュン隊です。
今年はたくさんの蝶の幼虫を飼育しましたが、その記録を全くブログに残していませんでした(笑)
去年、人生で初めて飼育したツマグロヒョウモンの幼虫のことも書いていなかったので、今日からコツコツ更新していこうと思います。
今回は脱皮前後の様子について。
突然幼虫の顔が黄色くなっていたら、それは無事に脱皮が終わった証拠です。
ツマグロヒョウモンの幼虫
ツマグロヒョウモンの幼虫は蝶の幼虫らしからぬ姿をしています。一般的なイメージは緑色のイモムシ君だと思いますが、ツマグロヒョウモンの幼虫は「全身真っ黒赤トゲトゲ君」。ひと目見ただけで、これは触ってはいけない危険な毛虫だと分かります。
しかし実際は毒も何もありません。鳥や他の昆虫に捕食されないよう、あえて毒々しい見た目にしているんだと思います。人が見ても「これは危険」と思わせるのですから、ツマグロヒョウモンの作戦は上手くできているなぁと自然のすごさに感動です。
その場でツマグロヒョウモンの幼虫に毒がないことを確認できたので、飼育を始めてみました。
脱皮前のポーズ
連れて帰って飼育環境を整えスミレの葉を入れてみるも、あまり動かない幼虫君。容器に空気穴を開けるのが遅くて酸欠になったかな、持ってくるとき激しく動かしすぎたかな、など色々心配しました。
結果、脱皮準備のために動かなくなっていただけで、弱ったり死んだりしているわけではありませんでした。この時初めて “顔を葉っぱにくっつけて祈りのポーズ” をしていると脱皮の体勢に入った合図だということを知りました。
今思えば幼虫君はそんなやわじゃないし、動いている時間の方が少ないから心配しすぎだよと当時の自分にツッコミたいです(笑)
脱皮直後の姿

(画質がとても悪い…!でも脱皮直後の姿を見てほしいので許してください!)
翌朝幼虫の様子を見ると、昨日まで黒い顔があった部分に黄色い球体があるではありませんか!
黄色い球体には黒い物体もちょこんとくっついているし、体の後ろには黒いもじゃもじゃの塊があるし、何が起こっているのか全く理解できませんでした。少し容器を揺らしたら黒い物体がポロンと落ちてしまい大慌て。それが顔だと気づいた時には、幼虫の顔を取ってしまった…顔をなくしてしまったのか…と本気で思いました。
もし本当にそうだったら大変だということで色々調べると、どうやらこれが正常な脱皮らしい。
①黄色い球体=新しい顔
②黒い物体=古い顔
③黒いもじゃもじゃの塊=昔の皮。
…いやいやいやいやいや、どうゆうこと?(笑)
③は理解できるとして問題は①と②。皮を脱ぐことは想像できたけど、まさか顔まで新しくするとは全く想像できません(笑)ましてや新しい顔が昔の顔を押し出すなんてもっと理解不能。しばらく経つと黄色かった顔が黒くなっていました。
自然が織りなす神秘的な現象に衝撃を受けたことを今でも覚えています。