【実録・完全変態】腹筋三昧ツマグロヒョウモン。

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蛹化・羽化の命運を握る糸座作り

ツマグロヒョウモン第1号幼虫は飼育開始から4日後に前蛹になる準備を始めました。前蛹とは蛹化、羽化の時に自分の体を支える「糸座」を作り、そこにお尻を固定するという重要な期間です。

プラスチックのケースをその場所としても問題はないのですが、やはり自然本来に近い素材・割り箸で前蛹になる方が落下確率を減らせると思います。そのためには前蛹になる前兆行動をしっかり把握し、割り箸をセットして環境を整えることが必要です。

ズバリ、前兆行動は「うんちをひたすら出した後それまでむしゃむしゃ食べていた葉っぱを全力無視して、ひたすらうろうろする」です。

ツマグロヒョウモンの幼虫はアゲハと違い、前蛹になる前に特別なうんちをすることがありません。そのため目の前に葉っぱがあるにも関わらず、食べずにうろうろ歩き回る行動が前蛹になる合図です。

そして割り箸に登り「糸を吐いておしりで固定する」を繰り返してしばらくしたら糸座作り終了です♪

蛹化に向けて腹筋三昧

その後は脚と手を離してぶらーんとなるのを待つのみ。数時間かけて丁寧に脚を離していき、最後は手を離して「ブリンッ!」と大胆にぶら下がって完了です。

無事、前蛹になったツマグロヒョウモン第1号は休む間もなく蛹化に向けて動きます。逆さまになった状態で伸びたり縮んだり、まるで腹筋をしているようです(笑)蛹になるまで合計何回腹筋をするのか…ぶら下がった体勢をキープする幼虫の体力と断続的に腹筋をするパワーがすごい!そして体を支えているのは糸座のみなのに、ここまでむにょむにょ動ける勇気もすごい!

自然のすごさにただただ感心するばかりです。

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