【2025 蝶の幼虫飼育記録まとめ part2】モンキアゲハを襲った“寄生”について。

沢山の蝶の幼虫を育て羽化まで見届ける機会に恵まれた2025年。出来る範囲で成長記録をつけてきたのでまとめてみました。
寄生虫(ウジ虫)の出現、蛹の手術、奇形による羽化不全など辛い経験もあれば、1度はダメだと思った蛹から奇跡の羽化、頭ゆらゆらお尻ふりふりなどの可愛い仕草、糸掛け中のキアゲハの愛らしいフォルムなど感動や癒しをもらった飼育生活でもありました。
各蝶の成長記録をそれぞれまとめるとして、今回は 3匹のモンキアゲハを襲った寄生 について話そうと思います。
羽化成功率62.5%
去年育てたモンキアゲハ(通称モンきちくん)の数は合計で8匹。そのうち寄生により亡くなった子が3匹いました。
1匹目

1匹目は羽化を楽しみに待っていたら「カサカサ」とウジ虫が歩いている姿を見つけて発覚。羽化する際の割り箸を立てる台に発泡スチロールを使っているのですが、そこの隙間を歩いていました。羽化数日前の蛹に広がっていた「茶色いシミ」の正体がウジ虫だったんだと思います。その時はそうゆう模様だと思って何も心配していませんでしたが、蛹の中では大問題が発生していました。
ウジ虫に罪はありませんが、もう2度とウジ虫が蛹の中から出てきて歩く姿を見たくないと心から思いました。
2匹目

そして2匹目。1匹目の子の反省を生かして蛹の様子を頻繁に観察するようにしました。「1点の黒いシミ」を発見。色々調べた結果、ウジ虫の摘出手術をすれば助かる可能性が浮上しました。
準備するものは以下の4つ。
・液体絆創膏
役割:開いた場所を閉じて体液漏れを防ぐこと
(食料品を取り扱っているドラッグストアでも入手可能)
・針
役割:患部を刺すこと
・ピンセット(できれば精密なもの)
役割:ウジ虫を取り除くこと
・ティッシュ
役割:漏れた体液を拭き取ること
手術した結果、無事にウジ虫を摘出することはできましたが、体液漏れがひどく羽化することはありませんでした。ウジ虫が相当奥の方まで入り込んでしまっていたため時間がかかりすぎたことが原因です。
途中まではお尻をプリプリ動かしていました。生きている証拠です。あと少しでウジ虫を取り除けるところで蛹の反応が全くなくなり命が尽きたことを悟りました。
3匹目

最後の3匹目も2匹目と同じく「1点の黒いシミ」で寄生されていたことに気づきました。今度こそ無事羽化させてあげたいと願って2度目の手術を決行。どうか奥の方に進んでいないでほしい…と祈りましたが、願いも虚しく黒いシミから遠い場所にいたため羽化は叶わず。
3匹とも2.3齢幼虫の段階で連れてきたにも関わらず既に寄生されていたという事実にショックを受けました。幼虫の段階で黒いシミが表れることもあるみたいなのですが、今回の場合は全くそんなことはなく蛹になって初めて分かりました。蛹になった直後はなくても数日経ったら突然症状がでるため、残り5匹もハネが透けるまでは安心できませんでした。
羽化成功率62.5%。自然界の場合は1~2%程度と考えられています。わずかな羽化成功率に加え環境変化による個体数減少も進んでいます。
羽化まで見届けられるのも当たり前ではない、奇跡に近いことなんだと改めて認識させられる機会となりました。
