【昆虫採集】忍者イチモンジくん。

2025年5月13日

今回の【昆虫採集】は、蝶の仲間セセリチョウ科に属する「イチモンジセセリ」について。

見た目は地味ですが、その可愛さとかっこよさの虜になること間違いなし。散歩中に見つけて写真を撮ったり、ピッと手で捕まえて遊ぶようになるかもしれません！

顔と仕草がとにかく可愛い

イチモンジくんの1番かわいいところ、それは顔と仕草です。何度見てもキュンキュンが止まらない、飽きないかわいさを持っています。

体の大きさに対して大きい複眼。真ん丸な顔。太く短くずんぐりむっくりな体。かわいい以外の何者でもありません。

花の蜜を吸っている最中に手で掴むと、顔が花粉まみれになっていることもあり、さらにかわいいです。

イチモンジくんを手でピッと掴むと短い脚をもじょもじょ動かします。これがたまらなく可愛い。

早く逃がしてくれーって思っているのかもしれませんが、ほんの数秒だけかまってもらいます（笑）

かわいい顔ともじょもじょ動きとは打って変わって、飛ぶ姿はまるで忍者です。めっちゃ俊敏でかっこいい。

イチモンジくんを観察していると、たまに写真のような体勢をしていることがあります。

名付けて「レッツテイクオフ体勢」。翅を広げている姿が航空機と似ていることからそう呼んでいます。実際にこの体勢になると必ずビュンッと飛んでいくので行動面でも「レッツテイクオフ」です。

レッツテイクオフ体勢から繰り出される飛行能力は、まるで忍者！

特に、素早く静かに花の蜜へ忍び込み人の気配を感じたらサッと逃げていく姿が忍者そのもの。1度姿を見失ってしまえば後を追うこともできません。見つけたと思ったらサッとビュンッとどこかへ飛んでいってしまうこともあります。

それでも死角の後ろから近づけば割と簡単に捕まってしまう一面もあるイチモンジくん。忍者なのに少し鈍感で抜けているところも魅力の1つです。（笑）

昆虫採集と言えば網と虫かごを持ってするイメージがありますが、イチモンジくんはそんな準備をしなくても捕まえて楽しむことができます。

公園に行かなくとも歩道脇に植わっているツツジやスイカズラ科のアベリアという花で吸蜜していることが多いです。

もし見かけたらピッと捕まえてみたり、写真を撮ったり、じっくり観察したりしてみてください(^^)